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『あの花』『ここさけ』脚本岡田麿里初監督決定

 

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 (C)PROJECT MAQUIA

「あの花」「ここさけ」脚本家の岡田麿里、初監督のアニメ映画が18年2月公開決定 : 映画ニュース - 映画.comより引用

 ↓以前『ここさけ』に触れた記事

 

 

先日『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(以下『あの花』)と『とらドラ!』を見ました。

岡田麿里といえば私個人では『true tears』や『花咲くいろは』のP.A.WORKSのシリーズ構成というイメージでしたが、同スタジオ制作で初監督、来年の冬に『さよならの朝に約束の花をかざろう』を公開するそうです。

キャラクターデザイン&総作画監督石井百合子美術監督の東地和生というP.A.WORKSの作品風土を形作っているお二方と音楽の川井憲次と音響監督の若林和弘という押井守作品を想起させるお二方がタッグを組んでます。ですから岡田麿里脚本の恋愛を主軸にした青春譚のファンも、P.A.WORKS凪のあすから』のような綺麗な美術やさっぱりしたキャラクター造形、クオリティの高い作画などのファンも、最近話題になった『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』の1995年の音響ファンの方々にも必見の作品でしょう。私個人にはどんぴしゃですね。

気になるのは誰が絵コンテを切るのかだと思います。絵コンテというのは映画でいえばカメラみたいなものですから作品全体としての良し悪しが決まると言っても過言ではありません。今敏監督は絵コンテの天才とも言えるでしょうし、正反対の作り方で成功してるのは宮崎駿監督でしょう。自分の描きたいシーンのために辻褄を合わせるやり方は、しかしカットの流れを計算しなければ効果的に見せることはできません。

『あの花』『ここさけ』などの長井龍雪監督の絵コンテのクオリティは高いと思います。長井龍雪監督はOPやEDの絵コンテをよく切っていて『とらドラ!』の最初のOPでいえば縦方向と横方向の移動をうまく組み合わせ、止め絵を効果的に見せたり、俯瞰カメラやクローズアップからの引き、すばやいカットの移動、そして弧を描く運動の反復といった映像的な愉しみを与えてくれます。まさに演出出身という感じの絵コンテだと思います。原画出身や漫画出身など、絵コンテはその人の個性が作品全体に出ますから、もし岡田麿里監督が脚本出身として絵コンテを切ったらどんな物が出来るか気になります。

キャラクター原案、吉田明彦は『タクティクスオウガ』『FFⅦ』『ニーア・オートマタ』のキャラクターデザインだそうですよ。これは劇場に行くしかありませんね。