web版アニメ批評ドゥルガ

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アニメに纏わる記事を書いています。毎月第四水曜日に更新。担当者が異なります。

私見2018年の春クールアニメ

はやいもので三月の更新が先日のような錯覚を受けますが、新年度、新学期、新生活というのは春の不安定な移ろいやすい気候も相俟って、時間の進みが途方もなく早く感じてしまいますね。木の芽時というのだそうですが、この時期が過ぎても直ぐに梅雨入りしてしまって、ゴールデンウィークは嬉しいのですが、低気圧のせいか片頭痛がしてしまいがちです。なので、余り外には出ずに家でじっとしていようと考えていますが、それでも『リズと青い鳥』だけは何としてでも見なければ等と、そう思っている今日です。

ちょうど4月末に公開されるのだから、『リズと青い鳥』を見てから更新できれば良かったのでしょうが、どの道このブログではネタバレが基本となっていますので、むしろ来月のほうが視聴済みの方が多い分より良いのかもしれません。

書くのは多分、私(中澤)ではなく(奈)さんになると思います。(奈)さんは主に日常系アニメが好きで、『映画けいおん!』や『ARIA』『響けユーフォニアム!』の記事などの執筆者です。文章が端正で内容も面白いので今度の記事も楽しみにしています。

それでは本題ですが、記事のタイトル通りに春クールアニメとそれからルパンの新シリーズについて少し長めに書いていこうと思います。

 

といっても今期は余り見ていなくて数えてみたら前期から見ているのを合わせても10タイトルでした。平均どれくらい皆さん追っているのかわかりませんが、想像では20タイトルくらいは見ているのかな、と思っています。だから、その半分だけなので何の参考になるんだ、という感じですが……その内訳が以下。

 

かなり有名な作品ばかりですね。厳密に分けると続き物じゃないのが『ヒナまつり』しかないという……今期は続編が多すぎるのかもしれませんね。そう思い込むことにしましょう

ダーリン・イン・ザ・フランキス

前期から。前半うまいこと多い登場人物を処理していましたが、いまはヒロとゼロツーメインの話が続いています。最新の15話で二人の関係は決まったようですが、話数的にこれからまたシリアスパートの比重が増すのかな、と思っています。明るくてポップで演出も毎回違っていて面白いです。文字や画面の比率が独特です。フランクスはキャラクターよりも俊敏に動くためか、とても軽い感じがします。彩色のせいですかね。

「パパ」と呼ばれている老人たちの会議はどうしてもエヴァ感がありますね。あの神話を仄めかすような用語の使い方とか特に。でもエヴァが私的な親と子の閉鎖的な関係を扱っているとすれば、ダリフラでは私的な親と子というのが存在しないのでもっと開放的な感じがします。「パパ」に承認されることが全てであったエヴァと違うのでしょうね。

 

BORUTO

もう54話もやってるので今さらですが、最近見始めました。いま20話くらいです。NARUTO作画アニメとしてもよく話題になりますが、BORUTOも凄いですね。リップシンクが他のTVアニメよりも凝っていて、歯茎の描写がとてもきれいだな、と思いました。ぱっと思いつく例ですが18話の「うずまき家の一日」でボルトが妹のヒマワリとぬいぐるみを引っ張りながら口論するシーンがあるのですが、ボルトが「置いてけってんだろうー」と言うところでちゃんとウ音に口がなっていたりします。その後の綿が落ちるところもただのループじゃなく、ボルトが廊下へ転がるところでもまたウ音の口を再現しています。戦闘シーンはもちろんですがこういう日常シーンがしっかり動いていると見ていて面白いですよね。

メガロボクス

あしたのジョー』連載開始50周年記念作品。そういうだけあって叩き上げのボクサーが主人公なのですが、最初に見たときはむしろ『カウボーイ・ビバップ』みたいだな、と思いました。ラップなどの音楽が効果的に使われていて、街並みもSF世界のスラムそのもので、お洒落。もじゃもじゃ頭のこいつがジョーの役割をするのか? でもそんな考えもリングに上がった姿を見たら吹き飛びます。私はまだ『あしたのジョー2』しか見てないのですが、それでもこれはジョーなんじゃないか、と思います。必見。

フルメタル・パニック Invisible Victory

The Second Raidが2005年らしいので13年ぶりの続編。ボンズ京アニから制作会社はXEBECへ。毎回監督も制作会社も変更されては続編が作られるのはとても根強い人気に支えられているんだなあと思います。ふもっふのギャグテイストから一転してグロ描写の多いThe Second Raidのつづきですからより重い内容になっていくんでしょうね。まだ一話しか見ていませんが、やはり彩色が現代風で薄いですね。声優さんたちのブランクを感じさせない演技力は流石だと思います。特にテスタロッサ。13年でアーバレストの戦闘がどのような進化を遂げているのかは気になりますね。

ヒナまつり

唯一初見+情報なしで見てます。ヤクザが超能力の子供を拾って育児に奔走するという筋なんでしょうか。まだ二話までしか見てませんが、とてもギャグテイストで面白いです。暴力描写が「あ、いたー」の連呼なのも笑えます。

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

一応本編の方も見てます。確か10月から続編がやって最終章まで描ききるらしいです。この作品では本編でも少し出て来た銃撃戦主体のバトルロイヤルゲームを主眼にしているそうです。最近流行りですよね。PUGBやFORTNITEなど、私のまわりでもやっている人がいます。VR系や異世界系は作画が安定したものが多く、戦闘シーンも美麗ですよね。前期の『オーバー・ロードⅡ』も良く動いてました。『幼女戦記』も最後までやって欲しいですね。

シュタインズ・ゲート ゼロ

超人気作シュタインズ・ゲートの続編というかIFですね。作画も前作と同じように安定していて演技も良い感じです。前作より重いテイストなんでしょうが、全体的に続編やIFというのは重くなりがちですね。それまでの作品の記憶が視聴者にも残っているからなんでしょうが、これは最後が先に分かっているだけあってよりそうなのでしょう。前作ではED演出の変化がとても素晴らしかったので、そういった本編外のことも気になります。

東京喰種:re

東京喰種の続編です。東京喰種がグールに主眼を置いていたのに対して捜査官の視点から描かれています。スタッフの変更に伴いキャラデザが一新されたようで前作とは面影が変わった登場人物ですが、総作監兼キャラデザの中嶋敦子は主に線の細い男性キャラクターが多く登場するアニメを担当しているので、そういった描写に期待です。

ペルソナ5 アニメーション

大ヒットしたゲームを原作にしたアニメです。ゲーム演出をそのまま取り入れたり、原作のストーリーをまとめたりと大変そうです。アニメとしての纏まりをどうとっていくのか気になります。

ルパン三世PART5

lupin-pt5.com

 2016年の新シリーズ、青ルパンの続編ということになるんでしょうか。緑→赤→ピンク→青とジャケットの色は変わっているわけですが、青ルパンは映画『LUPIN THE ⅢRD 次元大介の墓標』『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五右衛門』でも青ジャケットなんですよね。2016年版と映画二作のシリーズ構成・脚本が同じ高橋悠也なので何らかの関係があるんでしょうね。今回のPART5では『プラネテス』や『コードギアス反逆のルルーシュ』などのシリーズ構成・脚本を担当した大河内一楼です。ロボットアニメを多く書いている方で、デジタルなものとアナログなものの対比が主に描かれているように思われます。

これは『デビルマン』を見ていたデビルマン。 - web版アニメ批評ドゥルガでも書いていることですが、やはり名作を知っている視聴者をどう作品の中に取り込むかというのはとても大事なことになっているようで、今回のルパンにもその工夫が見られます。

SNSを取り入れたアニメが昨今多いように思えます。SNSが単に作中に現れるのか、SNSを演出に取り込むのかで大きな違いがありますが、今回のルパンは後者にあたるようです。動画配信サイトに映されたルパンたちの行動にコメントが付されているのですが、そのコメントがハードボイルドな世界観にそぐわない現代風のものになっているのがかなり重要で、ゲストキャラクターの「アミ」のネット中心主義的な態度など、視聴者を作品に内面化した構成になっています。より言えば動画配信サイトで見られるべき作品なのかもしれません。『デビルマン crybaby』では作品内の虚構として『デビルマン』が出て来たわけですが、ルパンでは作品内の現実としてルパンが出てくるわけです。

それに加えてルパン一味のハードボイルドな格好良さは健在で、キャスト交代後もかなり経っている為か演技の円熟味も出てきていると思います。作画、音響、演出三拍子揃っているので必見ですね。


『ルパン三世 PART5』オープニング映像(ノンクレジットver.)

OPのテイストはポップで可愛らしいキャラクター造形です。本編では基本的には柔らかい雰囲気で見やすく、決めるところはシリーズ同様にシリアスな表情を描いて、メリハリの取れてバランスの良いキャラデザになっていると思います。

 

以上今期アニメの一か月分を見た私見です。

メガロボクスルパン3世が私のなかではかなり期待度が高いですね。では来月!